gakushu - BC5000、世界の海面が3m上昇
BC5000、世界の海面が3m上昇
- 2017-9-17 18:55
(NHK20170305)
詳細→YouTube: セカイスポーツ
2001年、骨董品市場に突然、大量の考古学的遺物が売られはじめた。
独特な宝石や、武器、精巧な作りの陶器、酒器、ゲームボードなど、
いずれも芸術性が非常に高く、カーネリアン(紅玉髄)と
ラピスラズリの見事な象眼細工が施されていた。
謎の工芸品に関するデータは競売会社からはほとんど提供されず、
しばしば「中央アジアで出土」とだけ説明されていた。当初は
プロの作った偽造品と思われていたが、その後も出品は続き、
学者たちは、自分たちが知らない遺跡から出土した本物の遺物
ではないかと考えるようになった。
2002年、イラン警察がその謎を解いた。
数人の密売人を逮捕し、大量の工芸品を押収したのだ。その大半が、
イラン南東部のジーロフトという地方都市から40kmほど南のハリル川
渓谷で盗掘された遺物だった。盗掘のきっかけは2001年初めの洪水だった。
ハリル川が氾濫して周辺の土地が浸食されたことで、古代の共同墓地の遺跡
が露出したのだ。地元の人々や盗掘者たちは遺物の価値をいち早く見抜き、
収集と販売にのり出したというわけである。