gakushu - 検疫の語源は「40日間」
検疫の語源は「40日間」
- 2019-5-15 0:01
(フジTV20190309)
黒死病:
ペスト。主にねずみを媒介する伝染病。
14世紀の大流行は中国大陸で発生し、
中国の人口を半分に減少させる猛威を振るったのち、
1347年10月、中央アジアからイタリアのシチリア島に上陸した。
ヨーロッパに運ばれた毛皮についていたノミが媒介したとされる。
流行の中心地だったイタリア北部では住民がほとんど全滅した。
1348年にはアルプス以北のヨーロッパにも伝わり、
14世紀末まで3回の大流行と多くの小流行を繰り返し、猛威を振るった。
ヨーロッパの社会、特に農奴不足が続いていた荘園制に
大きな影響を及ぼした。
1377年にヴェネツィアで海上検疫が始まった。
当初30日間だったが、後に40日に変更された。
ポーランドではアルコール消毒が定着していたほか、
原生林が残り、ネズミを食べるオオカミや猛禽類などが
多くいたためペストの発生が抑えられていた。