gakushu - 1315、欧州大飢饉と太平洋の大噴火
1315、欧州大飢饉と太平洋の大噴火
- 2019-5-18 9:25
(NHK20180602)
13世紀末,封建社会は全盛期を迎え,
封建地代は高水準に達し生産効率を無視し,
周辺地までが開墾され,これを耕作するため,
人口は最大限までに膨張した。
しかし,生産力ぎりぎりまで伸びているため,
ちょっとした天候不順や不作でも,大規模な飢饉の原因となった。
(立命館名誉教授:瀬原義生)
『ヘンゼルとグレーテル』:
グリム童話に収録されている作品。
長く続いた飢饉で困った親が
口減らしのために子捨てをする話。
中世ヨーロッパの大飢饉(1315年から1317年)
の記憶を伝える話と言われる。
詳細→YouTube:Paramount
1315年のヨーロッパは農作物の生産能力
に比して人口過剰の状態にあった。
1328年国勢調査ではkm2あたり50-70人、
これは今日の農村部の密度より高い。
17世紀のルイ14世の時代よりも多かった。
1316年、英国で小麦が6倍に高騰。人口5%減。
1333年、スペイン・ポルトガルも飢饉。
1347年、イタリアでも農民が穀物倉を襲った。
ジョルジュ・ミノワ「中世の歴史」