gakushu - BC16億、ミトコンドリア
BC16億、ミトコンドリア
- 2019-5-19 16:26
(NHK20150826)
地球に最初の生命がうまれてしばらくくすると、
生物の系統は大きく2つに別れました。
1つは細菌と呼ばれるグループで、現在の地球でも
様々な場所に存在するありふれた生命です。
そしてもう一方は古細菌と呼ばれるグループ。
こちらは超高熱、超高塩濃度、超酸性といった
地球の初期の過酷な環境に適応したマイナーなグループです。
そしておよそ15億年前、ある古細菌が酸素呼吸能力を持った
細菌(ミトコンドリアの先祖)を丸飲みして内部で飼い始めることで、
新たな1つの生命体「真核生物」に進化します。
真核生物は、今を生きる全ての動物・植物・真菌類の祖先です。
既存の説では、この最初の真核生物は1つの細胞の中に1つの核と
複数のミトコンドリアを持つ存在として描かれてきました。
しかしこの常識には大きな欠点がありました。
飲み込んだ古細菌と飲み込まれた細菌(ミトコンドリア)は
遺伝的にもかなりの違いがある生物であり、
簡単に共生関係が構築されるハズがないのです。
ですがこの疑問については、これまで誰も突っ込んだ
研究を行おうとは
。