gakushu - 中高_歴史_古代カテゴリのエントリ
(NHK20151204)
(NHK20150729)
(NHK20160214)
(NHK20160425)
◆彗星の衝突が文明の変化を引き起こした可能性
約13000年前に地球に衝突したと考えられる
彗星の破片の集団が、人類の文明の起源を
形作った可能性があるという研究結果が発表されました。
恐竜の絶滅以来、最も壊滅的な天体との衝突は、
多くの大型動物を絶滅させ、1000年以上続いた
「ヤンガードリアス」(Younger Dryas)と呼ばれる
小氷河期(気候寒冷期)をもたらしたと考えられています。
今回の分析結果は、
西南アジアの「肥沃な三日月地帯」と呼ばれる地域で
新石器時代が始まる前に衝突が起きたという主張を
裏付けるものです。
現代のエジプト、イラク、レバノンなどの国にまたがる
この地域の人類は、この時期に狩猟採集生活から
農業を中心とした生活に移行し、定住地を作りました。
この彗星衝突説は2007年に提案されて以来、激しい議論を呼び、多くの学術研究の対象となってきました。
▲ 米国アリゾナ州の遺跡。紀元前10,800年頃からの
大きな環境変化を示す特徴的な黒い層があり、
その基盤には衝突の破片があります
分析の結果、過剰な量のプラチナ、超高温で溶けた物質の痕跡、
彗星の内部に存在し、高エネルギーの爆発で形成されることが
知られているナノダイヤモンドが検出されました。
これらの証拠はすべて、衝突説を強く支持するものであると
研究者たちは述べています。
(TBS20151031)