豪・南北米 - ブラジルカテゴリのエントリ
(TV東京20140209)
(TV東京20140217)
学校で習う、日本にとっても重要な場所、カラジャス。
この番組では女性ドライバが、こんな超巨大ダンプに
乗って、ということろにフォーカスをあててるね。
カラジャス鉱山は1967年に発見され、1969年にはU.S.Steelのブラジル子会社(AMZA社)が
一次探査を終了しています。私はその翌年の1970年6月、第一回目のブラジル駐在着任後
直ぐに当社の鉱山技師とともに鉱山視察を行いました。日本人として最初の鉱山入りでした。
その時は、それ以降30回にも及ぶカラジャス鉱山訪問の
第一歩になるとは夢にも考えていませんでした。
当時は現地へのアクセスはベレンからの小型チャーター機しか無く、
途中で無線が故障し赤道直下の積乱雲の中を、それこそ五里霧中で飛んだこともありました。
また、当然のことながら、現在あるような立派なゲストハウスは無く、
山小屋のような掘っ立て小屋に数名の鉱山技師が寝泊りしており、
我々もその中にハンモックを吊って一緒に寝ました。
鉱山現場はアマゾン ジャングルの中の高台になっており、至るところに大小の湖沼があり、
そこに無数のワニが生息していました。夕方薄暮の中を現場視察から帰ってくると、
ジープのヘッドライトに照らし出されたワニの赤い目玉が辺り一面に現れ、
その中をかき分けるようにして小屋に戻ったものでした。水シャワーを浴びた後、
見上げた星空の深さと樹海を渡ってくる涼気の爽やかさ、そしてその中から聞こえる
ジェット機音にも似た吼え猿の鳴き声は終生忘れることの出来ないものです。
カラジャス鉄鉱山開発黎明期
元ブラジル日商岩井社長